イーストエンドが面白い!

***英国ニュース

トランプ大統領になってから、真っ先に訪米して英米関係を強調していたメイ首相ですが、直後に7カ国入国拒否騒動が勃発し、イギリス国内でもトランプ大統領への批判が高まっています。

年末に控えたトランプ大統領のイギリス公式訪問に反対する署名やデモ、国会での演説を許すな!という議論、公式訪問で女王に謁見することになると女王に対して申し訳ない!という人までいて、今後も続きそうです。またメイ首相が7カ国入国拒否に対してはっきりした批判の態度を取らなかったため、株が下がった感じです。

メイ首相は3月末までにEU脱退を通告し交渉に入るという大仕事がありますが、かなり強気の条件(Hard or clean Brexit)を提示するものとみられます。

EUの最大の特徴は、“シングルマーケット”と“EU間での人の移動の自由”ですが、“シングルマーケットには残りたいが移動の自由は拒否”したいイギリス。この条件で脱退出来ればHard Brexit, 何かで妥協するとすれば Soft Brexit ということになります。

ノルウエーやスイスやトルコなどEUに属していない国とEUとの関係を参考に、似たようなモデルになるのか、まったく新しい関係となるのか、今後の交渉次第でしょう。

イギリス入国に際しては新しい規定が導入される可能性もあります。移民は入国前に労働許可証を取得しなければならなかったり、観光客でもアメリカやオーストラリアで導入されているようなオンラインビザ取得が義務付けられる可能性もあります。

300万人以上というイギリス在住EU国籍者もビザ取得や国外退去もあり得るのかも?!そうなれば120万人のEU在住イギリス人も同じ目にあいますが・・(笑)。

移民の労働力に支えられているような業界では、早くも人手不足が懸念されています。

色んな所で弊害が出始めているBrexit。国民投票などと馬鹿なことをした前カメロン首相を恨みたくなりますね。

明るいニュースとしては、英歌手のアデルがグラミー賞で5冠達成!
最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ポップパフォーマンス、最優秀ポップボーカルアルバム賞、なのだそうです。

レコード賞や楽曲賞を受賞した曲は〝ハロー″ですが、初めて聞いた時は、あんな暗い声で〝ハロー、私よ~″と言われたら幽霊かと思うやろと思ったもんですが、その曲が最優秀賞なんて、私の音楽センスもまるで無しですね(笑)。

 

***旅のお役立ち情報

ウエストエンドに飽きた方は、イーストロンドンのショーディッチを訪れてみてはいかがでしょうか。(地下鉄リバプールストリート駅から東側一帯)

一昔前は治安の悪い貧しい地域でしたが、アーチストが住み着き、再開発も進み、今やロンドンの新しいトレンディスポットとなりました。

壁や地面に書かれたアートを鑑賞するストリートアートツアーや、オシャレなセレクトショップやビンテージショップも数多くあり、見て歩くだけでも楽しいです。

Street Art Tours in Shoreditch London

カフェやレストランも充実。

ユニークな所では、Lady Dinah’s Cat Emporium(猫カフェ)。イギリス発の猫カフェを開いた方だそうです。かわいい猫ちゃんと一緒にアフタヌーンティーが楽しめます。

世界のシリアルが食べられるCereal Killer Cafe 

イーストロンドンのシリアルキラー(連続殺人鬼)というと“切り裂きジャック”が有名ですが、スペルが違いますね。(serial killer)。
ミルクの種類も豊富です。80~90年代のシリアルもあり、ノスタルジーに浸れます。

24時間営業のBeigel Bake。ベークルのお店です。サーモンとクリームチーズ、ソルトビーフなど、出来立ては本当においしい!夜中も営業しているなんて最高。

インドやベトナム料理、おしゃれなカフェやフィッシュ&チップスなどイギリス料理が食べられるお店も。

ストリートマーケットも面白い。日曜日にはブリックレーンマーケットが行われています。ガラクタが多いですが、お花のマーケットとしても有名です。あとスピタルフィールズマーケットもアンティークやファッションが面白いですね。

**留学情報

今月のホームステイ&語学留学

真冬のイギリスに、ホームステイと語学留学に来てくださったAさん。

英語レッスン付きのホームステイを2週間、その後チェルトナムの語学学校へ6週間、その後ロンドンに移動して別の語学学校へ6週間、合計14週間の滞在になります。

ホームステイはロンドンのイザベルさんのお宅。猫か犬を飼っているホストファミリーをご希望されたため、猫2匹を飼っているイザベルさんのお宅となりました。

イザベルさん宅はインテリアがとても素敵で、どのお部屋もシックなアンティーク調の家具でまとめられています。

ドクターでもあるイザベルさんは食事に物凄くこだわりがあり、全てオーガニックで手作りでとても美味しいのだとか。お邪魔した時も、パンの焼ける良い匂いが漂ってきました。

英語の先生としても熱血で、すごい勢いで喋りまくります。

スイス出身(ドイツ語圏)だからか、イギリス人の物静かな感じとは違い、背は小さいのにものすごいパワフルな方です。

まさに熱血先生!!という感じ。

穏やかなAさんが対抗できるかちょっと心配ですが、2週間で少しでも英語力がつきますように。頑張ってくださいね!

冬のイギリスは季節的にはもちろんベストシーズンではないのですが、良い事もあります。

語学学校の授業料が割引になるのです!!

ほとんどの語学学校で、授業料10~15%引き。

期間が長いと結構な割引になりますので、特にシーズンにこだわらない方は狙い目かも。

 

**サマースクール

大盛況、受付中!!

セントエドモンド、フェルステッド、ビーズ、シャーボーン、ベル、ホイットギフト、アングロコンチネンタル、ヒースフィールド、トーントンなどにご予約頂いております。

お考えの方、お気軽にお問合せ下さいませ。

 

**イギリス正規留学

サマースクールから続けて1年留学可能!!

シャーボーン、トーントン、(年齢によっては)フェルステッドなど。
こちらもお気軽にお問合せ下さい。

私がガーディアンをしている正規留学生の中で、今年シニアスクールを受験した生徒さんもいました。入学半年前にして結果がほぼ出そろい、行く学校のめどもつき、ようやく長かった受験も終わろうとしています。

終わってみて思ったのは、やっぱり学力だけでは入れない面接重視の世界なんだな、と。

学力は皆似たようなもので甲乙つけがたいという場合、日本の学校では引っ掛け問題とか、塾に行っていないと解けないような問題で差をつけようとするのでしょうが、イギリスの学校では面接の受け答えで決まってしまいます。

自信満々に堂々としているのが良しとされ、おとなしくて従順な日本人は不利なのです。

国が違えば評価も変わる。

仕方のないこととは言え、ガーディアンとしてその子の良い所をいっぱい知っている身としては、納得出来ないせつない気持ちになりますね。

とはいえ、今年の受験生達が合格した学校は簡単には入れない名門校ばかり。

皆、最後の仕上げの6月の試験(CE)に向けて、がんばってね。

 

 

**英語一口メモ

いつもニュースレターを手伝ってくれるGilと、今月は猫について話しました。Gilのお宅も猫を一匹飼っていて、無類の猫好き。つい最近もコッツウオルズの友人宅に〝キャットシット″に行ってきたそうです。

猫(雑種)の事をイギリス英語で〝Moggies″とか〝Pussies″ と言います。
Kitty (Kitties) はアメリカ英語だそうです。

〝可愛い猫″と言いたいときに一番良く使う形容詞は、キュート〝Cute″。〝Cute cat″、〝Cute kitty″ が猫を褒める時に一番自然な英語なんだそうですよ。Kの音が連動しているからかしら。

血統のある猫はA Pedigree cat と言います。猫がミャオミャオと言う時は、人間のように〝talkative(話好き)″という単語を使います。

ちなみに、ホリデーに行く時にペットシットが必要な人は、こちらのサイトに登録しておくと便利かも。メンバーが泊まりに来て無料でペットシットをしてくれます。世界中の人が登録していますが、見ず知らずの他人に家を明け渡さないといけないというのが日本人にはちょっと馴染めないかもしれませんね。

https://www.trustedhousesitters.com/gb/

Gilはもちろん登録しています。
〝来週、ケンジントンのお宅に夫婦で3泊でペットシットに行くのよ。楽しみ~″なんだそうです・・・。

 

**編集後記

久しぶりにソールズベリーに住んでいる古い知人であるパメラ夫妻を訪ねました。

彼らがソールズベリー大聖堂の目の前にあるフラットに移り住んで早10年。

パメラが78歳、ご主人のアランが90歳目前になりましたが、2人ともまだまだお元気で、数年前にお会いした時からまったく変わっていませんでした。

このフラットは老人フラットかというくらい、お年寄りが多いんだそうです。

皆、結構な年になってから引っ越してくるそうで、アラン曰くソールズベリーに“死にに来る”のだそうですが、そんなお年寄り達が助け合って暮らしています。

パメラの話は色々と面白かったのですが、その中でもイギリスの老人介護はどうなっているのかと言いますと、老人ホームという選択以外に、Live in careというのがあるのだそうです。

自宅に誰かが泊まりこんで介護してくれるシステム。
多分ナースか介護の資格を持っている人だと思われますが、まったくの赤の他人が住み込みで介護してくれるという話にビックリしてしまいました。半年経った時にお互いに良ければ更新するのだそうです。

もちろん無料ではなく結構な額らしいのですが、1か月約4000ポンドかかる老人ホームに比べれば自宅にいられるだけありがたいのかも。

ペットシットと言い、住み込み老人介護と言い、イギリス人は自宅に見知らぬ他人を入れるのにあまり抵抗がないんですね。

だからホストファミリーなんていうのも気軽にやるのかもね~、とイギリス人のおおらかさに珍しく感謝したくなりました。


お問い合せ